書籍・雑誌

金魚坂女将の本「金魚のはなし」が面白い!!

本郷、東大赤門前にある老舗の金魚屋さん、「金魚坂」の7代目女将である吉田智子さんが話す「金魚のはなし」。

本の魅力は、なんといっても金魚にまつわる様々なエピソードが出てくるところ。「金魚坂」は江戸時代から続く金魚一筋350年の老舗だけに、戦前戦後の様々な苦労した話や、昭和の金魚が人気絶頂だった頃の話、金魚売りとして赤坂や上野まで歩いたことなど、様々な「金魚のはなし」が出てくる。

また、本を読んで初めて知った事だけれども、「金魚坂」というのは併設しているレストランの名前らしい。自分はこの金魚屋さんのことを「金魚坂」と呼んでいたけれども、正式には「吉田晴亮商店」と言うのだとか。

一般の金魚の本と違い、この「金魚のはなし」は女将の様々な経験が語られていて楽しい。先代や先々代から聞いた話として載せられているエピソードも興味深く、金魚は花柳界に人気があったことや、かつては「金魚玉」と呼ばれるガラスの球に金魚を入れて売っていたことなど、読んでいると知らない話がどんどん出てくる。

まるで、金魚坂女将による講演会や座談会に参加しているようだ。

この本、金魚好きの人ならかなり楽しめると思う。おすすめ。

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伊藤養魚場、プロが教える「楽しい金魚の飼い方」

金魚の販売、通販としても有名な「伊藤養魚場」の長尾桂介氏監修による金魚飼育のマニュアル本。

伊藤養魚場は広島にある金魚専門店で、創業60年という老舗の金魚屋さん。4月には火災にも遭われたようだが、HPでは変わらず様々な金魚を販売している。

その老舗の金魚屋さんがプロの視点でアドバイスしてくれるのが、この「楽しい金魚の飼い方」。これから金魚を飼育したいという人には、まさにうってつけの内容。金魚飼育のマニュアル本と言えるだろう。

本の内容は「初心者にわかりやすいよう丁寧に説明されているな」といった印象。上級者にとっては多少基本的なことのように思えるかもしれないが、初心に帰るには良い機会になるだろう。

本では、金魚でも水草の導入を推奨している。これには自分も大いに賛成で、自分も金魚にはマツモアオウキクサなどの水草をどんどん食べさせている。期せずして、プロからのお墨付きをもらった形だ。

室内での水槽飼育など、青水飼育が難しい環境では、雑食性の金魚にとって水草は丁度いい野菜補給になる。琉金やらんちゅうなど転覆しやすい金魚はどうしても餌の量が控え目になるので、水草は格好のおやつになるわけだ。おまけに、草食は金魚の転覆予防にもなる。

また、本には水草を金魚のいる水槽に入れる際には、病原菌を持ち込まないよう、水草を0.5%の食塩水で洗うか、グリーンFなどで殺菌してから入れることを推奨している。このあたりも、プロが教えるコツだろう。

関東に住む自分としては、広島の金魚屋さんまで行くのはなかなか難しい。伊藤養魚場のように、各地のプロが本であれインターネットであれ、様々な情報の発信をしてくれるのは、本当にありがたいことだ。

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伊藤の金魚係日記 公式ブログ

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かわいい金魚 本の中身は最新の金魚図鑑!

かわいい金魚(本)

雑誌「アクアライフ」でお馴染みのエムピー・ジェーが2012年夏に出版した最新の金魚情報図鑑。琉金やらんちゅうなどといった定番品種だけでなく、中国金魚の珍しい1点ものや珍カラーのちょっと変わった金魚、透明鱗の雅錦やフラメンコダンサーといった新品種まで、色々と画像付きで紹介されている。

写真や飼育方法だけでなく、用語解説も便利。最近よく使われるようになったベールテールやブロードテール、メープルテールといった用語の解説も載っている。透明鱗と紅葉色の網透明鱗の違いなどはこの本ではじめて理解できた。やはり写真の説得力は凄いものだ。

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中身は写真などの画像だけでなく、金魚愛好家の自宅訪問等、これまで雑誌「アクアライフ」で特集されてきた金魚記事の総集編的意味合いもあるので、アクアライフを読んだことの無い人にとっては、これまで雑誌に載った金魚特集だけを一気に読めるようなお得感もある。

金魚の色、柄にはうるさいほうだと思っていた自分も、上には上がいるんだなと思い知らされた。桜錦や江戸錦など、本に掲載されている金魚はどれも素晴らしい色あいばかり。金魚の目利きや購入時の手本としても大いに役立つ本だと思う。

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月刊アクアライフ

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雑誌アクアライフも夏は金魚特集!

アクアライフも夏は金魚特集。8月号は「夏はきんぎょ」ということで色々と金魚の特集が組まれていた。ちなみに、アクアライフの編集部は地元の横浜市(金沢区)にあったりする。10分もあれば行けるところなのでなんとなく親近感もあってよく買う。いや、たまにだけど。

まあ、買うのは金魚特集の時だけですな・・・。

例によって金魚の写真がずらーっと載ってました。今年のトレンドは東錦か?と個人的には思ってたけど、どうやらそうでもないみたい。フィッシュマガジンと同じく、めだかについても少し特集が組まれてた。

きんぎょ江戸・桜錦

琉金が乱舞してる・・・写真と、江戸錦と桜錦の良い写真が載ってた。あと、日本で言うところの秋錦や京錦みたいならんちゅうも。

国産の江戸錦や桜錦で写真のようなのを手にいれようと思うと5桁の世界だけれども、中国だと色・柄・形も良い江戸錦や桜錦が1桁安く買えてしまう。江戸錦や桜錦って日本で生まれたはずの金魚なのに、何故に中国のほうが質・量共に優秀な個体を作れるんだろうね・・・。

江戸錦に桜錦だけでなく、「もみじらんちゅう」って手もあるのか・・・。

アクアライフさん、うちの水槽も見てみる?

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月刊アクアライフ

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雑誌フィッシュマガジン7月号は金魚・メダカ特集だったけど

フィッシュマガジン7月号

雑誌のフィッシュマガジンは毎年夏に買う。何故なら、7月、8月の夏号は金魚特集だから。

でも、毎年思う・・・。「去年と同じような・・・」。

2012年夏のフィッシュマガジンは金魚&メダカ特集だった。金魚やメダカの種類を写真で紹介し、それぞれ金魚とメダカの愛好家を1軒ずつ訪問していた。

感想としては、読み応えはあるんだけども、多少マンネリな感じ。雑誌の作り方が同じというか、毎年同じテンプレートで雑誌を作っている感じで。編集側も案外毎年マンネリ感じてたりしてね。

フィッシュマガジン7月号

フィッシュマガジン7月号

特集の半分がメダカのためか、金魚特集も去年よりは多少あっさりめ。変わった種や新種の金魚なども特に見当たらなかった。

見栄えではやはり中国1点ものには勝てないのか? 

と思ったら、品評会で賞を貰ったイエローな江戸地金が載ってた。金魚仙人のミューズやはるこばりの黄色い発色の江戸地金。こんなカラーの江戸地金もいたのね・・・って感じでちょいビックリ。

江戸地金

江戸錦の変わりカラーのはるこ(たんぽぽ)も結局販売されてるのを目にすること無かったたけど、こういう江戸地金も一般ではまず手に入らないんだろうね。というか、街のショップで販売されたら一体幾らになるんだろうね。

ちなみに、金魚好きなら金魚を愉しむは金魚の写真集という意味でも、買いだと思うよ。

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緑書房 フィッシュマガジン

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