金魚や熱帯魚の病気、鰓病の治療は水温を下げる!?
金魚や熱帯魚の病気、大抵は治療方法として水温を上げたりする。これは金魚や熱帯魚の活性を上げたり、病原菌や寄生虫の活動を鈍らせるための手段だけれども、こと鰓病に関しては水温を上げるのではなく、水温を下げたほうが良いらしい。
金魚や熱帯魚は鰓病にかかると、エラについた大量の菌や寄生虫を取り除こうと普段より多くの粘膜を出す。ところが、この体表を守るはずの粘膜も、エラなどに多く付いてしまうと呼吸がし辛くなるのだとか。
金魚や熱帯魚の病気を治そうと水温を上げると、確かに金魚や熱帯魚の活性が良くなり病気への抵抗力が増す。しかし、それは同時に酸素の消費量も増えることを意味する。ところが、水温が上がると水中に溶け込む酸素の量が減るので、水槽の環境によっては金魚や熱帯魚にとって酸素不足になる危険性もある。
これが鰓病だとさらに始末が悪い。病気を治そうと水温を上げることは、鰓病をかかえる金魚や熱帯魚にとってさらに呼吸がし辛い環境になることを意味する。ある意味、飼い主が病魚に追い討ちをかけていることにもなる。
鰓病を治す方法、治療法は、室内飼育やヒーターなどで水温が高めなら冷却ファンなどで水温を下げ、エアレーションを普段より強めにすることがまず第一。そして、その上で塩や薬などで治療することが大事ということになる。
塩、塩水浴で治療する場合は1%の濃度(1Lにつき10g)で1時間。もっと高い濃度で短時間塩浴させる方法もあるが、自分は1%ぐらいで塩浴するようにしている。それでも良くならない場合などは薬を使うことになる。
とはいえ、鰓病も細菌が原因だったり寄生虫が原因だったりと様々なので、薬も使い分ける必要がある。鰓が粘液などで分厚く感じる場合、一般にはグリーンFゴールド(顆粒またはリキッドタイプ)で薬浴する。一方、、鰓が黒かったりピンクだったりと変な色をしている場合は、寄生虫が原因の場合もあるのでリフィッシュなどの寄生虫向けの薬も入れる(薬は同種でなければ併用可)。
鰓病の治療方法は理解していたつもりだった。でも、水温を下げるということろまでは気づかなかった。らんちゅうやディスカスをはじめ、金魚や熱帯魚の病気治療はまず水温を上げることが推奨されている。しかし、こと鰓病に関しては水温を上げるのは厳禁で、むしろ、水温を下げることのほうが有効なようだ。
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