バクテリア

金魚を追加する時は本水槽でトリートメント&リセット!?

金魚水槽に限っては、新しい金魚を足す時にトリートメントも兼ねて水槽をリセットしてしまうのもアリかもしれない。

熱帯魚のようにろ過で飼育する魚はリセットしてしまうのがもったいない気もする。しかし、金魚はバクテリアなどのろ過で飼うというよりは水換えで飼う魚なので、リセットについてはそれほどもったいないという感覚は無い。

むしろ、プラ舟でらんちゅうなどを飼育している人は、病気予防に定期的にリセットして天日干しをしていると聞いたことがある。それなら、水槽だって時々リセットしたほうが良いのでは?というわけだ。金魚の場合は、ろ過を大事にするより、水、フィルターを綺麗にしてしまったほうが案外病気予防になるような気もする。

金魚シーズンに新しい金魚を加える時などに、トリートメントがてらリセットしてしまうと良いのかもしれない。つまり、本水槽で先住の金魚も新入りの金魚も薬浴してしまう。これなら、新しい金魚の病気持ち込みも防げるし、逆に、先住の金魚が持つ病原菌から新しい金魚も守ることができる。

また、メチレンブルーやマラカイトグリーンなどを入れるわけだから、水槽の消毒、リセットにもなる。水槽などは薬浴後にフィルターの掃除が必要になったり、バクテリアやろ過は崩壊するだろうが、それも水換えを繰り返しているうちにまた復活する。


今回、何故こんなことを考えたかと言うと、片側だけ消毒したり薬漬けにしたりする「トリートメント」に前から疑問を持っていたから。そして、その疑問に答えてくれたのが、グリーンFなどでお馴染みの日本動物薬品株式会社だった。

一般的には薬浴は隔離水槽に移してするものと考えられている。しかし、その薬浴の薬を販売しているニチドウが、Q&Aで「もし病魚を隔離し治療する場合は、元の水槽にも同様に薬を使用して下さい。」と、従来のトリートメント方法を否定する記述をしている。

つまり、暗に「隔離などせずに水槽ごと薬浴しなさい」と言っているわけだ。

日本動物薬品株式会社のHPを見て、今更ながら目から鱗が落ちる思いがした・・・。

また、治療中の餌やりについても、一般的には絶食が当たり前に考えられているが、ニチドウはこれも「治療中の魚であってもエサは必ず与えて下さい。魚を絶食状態にすると体力が消耗し、薬を使用してもなかなか治らないことがあります。」とバッサリ。

つまり、多くのアクアリスト、金魚愛好家が常識と思っていることは、概ね間違いだったわけだ。金魚のトリートメントでは、トリートメント後に新入りのほうが死んでしまうことがあるが、これもニチドウに言わせれば、「前からいた金魚、水槽を薬浴しなかった結果」なのだろう。

今まで常識と思っていた金魚のトリートメント方法、実は間違いだらけのとんでもないトリートメント方法だったのかもしれない・・・。

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水槽、フィルター、砂利の大掃除に酵素! フンや残餌も分解!!

年末になって、金魚や熱帯魚の水槽、フィルターを大掃除する人も多いことだろう。しかし、大掃除はかなーり面倒くさいし、リセットに至っては正直、考えたくもない・・・。

そんなズボラアクアリストにおすすめなのが、コトブキの「ザイム33」という沈積物除去剤だ。

コレ、単なるバクテリアでは無い。その名のとおり「ZYME(ザイム)=酵素」のことだ。コトブキが販売しているが、中身はメード・イン・USA。つまり、アメリカ製のバクテリア、酵素剤。

説明書にも色々書いてあるが、簡単に言えば「酵素の力で砂利やフィルターの汚れを綺麗にしてくれる」ということ。フンや餌の食べ残し、残飯などを酵素が分解して除去してくれるのだ。

酵素を使った同じような商品は、実は日本製にもある。金魚ユーザーに人気の「エコ・エクセレント」などがそれだ。こちらは京都大学や信州大学のバイオ研究というお墨付き。メイド・イン・ジャパンにこだわる人はこちらのほうが安心感があっていいかもしれない。

これら酵素を使った添加剤は、何れもタンパク質や脂質、糖類を酵素の力で分解することによって水を浄化するのだが、個人的な使用感では、自分はザイム33のほうが一枚上に感じた。

5年近くリセット無しの水槽で、おまけにコリドラスが毎日餌を食べ散らかし続けた水槽でも、砂利汚れがあまり無かったからだ。ザイム33を定期的(月1)に入れていたためか、プロホースでの掃除が行き届いていたためかは分からないが、とにかく想像以上に綺麗なものだった。

エコ・エクセレントを使っていれば同じ効果があったのかもしれないが、エコ・エクセレントを使っている金魚水槽では、フィルターはかなり汚れているし、砂利も汚れていた。

もっとも、これも「金魚がデッカイから」なのかもしれない。

でも、変なバクテリアを入れるよりは魚への影響も少なくて良いかもしれない。しかも、ザイム33、エコ・エクセレント、何れも水の臭いを除去してくれる。

金魚水槽などはビックリだ。あの金魚臭が消えるのだから。金魚ユーザーにとっては、あの臭いが消えるだけでも入れて損はないと思う。

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環境興研 (エコ・エクセレント製造元)

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落ちるエビ、レッドビー・ルリーシュリンプには酵素添加が有効?

オレンジルリーシュリンプ

砂利水槽で混泳水槽。ルリーシュリンプですら落ちる環境にも関わらず、無謀にもレッドビーシュリンプを飼育する。当然ながら、週に1匹、2匹と落ちていき、数ヶ月もしないうちに全滅してしまった。

そんなことを何度か繰り返していたある日、金魚水槽の浄化のために入れていたエコ・エクセレントという「酵素」の水質添加剤を入れてみた。熱帯魚、特にシュリンプ類は小さいので余計なものは入れないほうが良いと思っていたけれど、これが意外にも効果てき面だった。

なんと、影響が無いどころか、じっとして動かなかったレッドビーシュリンプ、ルリーシュリンプが、いきなりツマツマし出したのだ。

今まではレッドビー、ルリーがじっとして動かなくなり、次第に落ちていく原因がよく分からなかったけれども、もしかしたらアンモニアや硝酸塩など、水質悪化のせいだったのかもしれない。

底面ろ過と背面ろ過で水槽設置も5年と、飼育水に関しては完璧に出来上がっていると自負していたけれども、コリドラスやミクロラスボラなどとは違い、レッドビー、ルリーシュリンプにとっては、その水質浄化の許容限界値が違っていたのかもしれない。

「酵素」とは、いわゆる硝化細菌による生物ろ過とは違うサイクルで水質を浄化するらしい。つまり、これを入れることにより、うちの水槽には今までの硝化バクテリアによる水質浄化サイクルとはまた違った「第2の浄化サイクル」が加わったわけだ。

この酵素剤を入れたことにより、水槽の水質が今まで以上に改善したのかもしれない。まあ、試験紙的にはあまり変化は見られないのだけれども。よく行くショップの人も「添加剤によって有機物が増えたからかもしれない」とは言っていた。けれども、エビが落ちなくなったことだけは確かだ。

いずれにしても、この酵素剤を添加してからは、ほぼレッドビーもルリーシュリンプも落ちなくなった。水換え(週に1/3)の影響と思われる落ち方はまだあるけれども、以前のようにじっとして動かなくなったり、無条件に毎日のように横たわるエビを見ることは無くなった。

砂利水槽や混泳水槽などでレッドビーシュリンプやルリーシュリンプを飼育している人も多いと思う。もし、同じような環境でエビを飼育している人で「頻繁に落ちる」ことで悩んでいる人がいるなら、一度試してみるといいかもしれない。

ちなみに、酵素剤の製造元は京都大学や信州大学と共同研究しているらしいので、モノは確かだと思う。

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夏の水槽、臭い対策は酵素で消臭!

夏の水槽は臭い・・・。水温が高くなり、水も痛むのが早くなる。おまけに、高温対策でファンを回そうものなら、その臭いが部屋中に漂ってしまい・・・。

というのは過去の話。

うちの水槽は臭いはほとんどしない。熱帯魚だけでなく、金魚水槽でさえも。あの水槽独特の「魚臭さ」が無くなったのだ。

とはいえ、何か特別な臭い対策をしているというわけではない。活性炭など入れていないし、水換えの頻度も週1回。餌の量も変わらないし、夏だから金魚などはむしろ多いくらい餌を与えている。

それなのに、なぜ水槽に臭いがしないのかと言えば、今巷で注目されている「酵素」を入れたから。

「酵素」と聞いてもピンとこないかもしれないが、「納豆や塩麴に含まれれいる健康成分」と言えばピンとくる人もいるだろう。塩麴に肉を漬けると柔らかくなるのも、実はこの「酵素」が肉のたんぱく質を分解してくれるから。

つまり、酵素が臭いの元となる「たんぱく質」や「脂肪」、「炭水化物」、「アンモニア」などの腐敗臭を分解してくれるので臭いが無くなるというわけ。

おまけに、実はこれ、水質の改善にもつながっている。「たんぱく質」や「脂肪」、「炭水化物」、「アンモニア」を分解してくれるのだから、当然、餌や排泄物で汚れた水も浄化してくれる。

金魚店で有名な「きんぎょ本舗」でも、バクテリア代わりにこの「酵素」を使っている。こちらでは、実際に水換えの回数が減るなどの効果も実証されている。自分は月に1回規定量を入れ、水換えだけは続け、その際に数滴水換えの分だけ入れている。(詳しくは過去記事で)

夏、水槽の臭い対策には水換えとフィルター掃除、活性炭を繰り返し入れるぐらいしか対策が無かったけれど、バイオ技術が進んだ今となっては、方法は他にいくらでもあるみたい。今までの常識や先入観は、もはや過去のものとなっているようだ。

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富山環境興研 公式サイト

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金魚が頭を下に縦泳ぎ? 転覆改善に善玉菌の力!!

転覆江戸錦

琉金やピンポンパールなどの丸い金魚や、らんちゅうや桜錦などの樽型金魚は転覆しやすい。金魚が頭を下にして縦に泳ぐようになったり、お腹を上にして完全にひっくり返ってしまったりと・・・。

もっとも、金魚にしてみれば災難な話。人間に散々改良された挙句の姿なのだから。改良されればされるほど本来の姿(フナ)から遠ざかり、体のバランスも崩れ、泳ぎも下手になり、そして、終いには水平にすら泳げなくなり、転覆する。

らんちゅうなどに至っては、頭を大きくされ、背びれを無くされ、尾筒もグニャリと曲げられている。頭が重くなって縦泳ぎをするようになったり、転覆してしまうのも無理もない話だ。

ひとたび転覆するとなかなか治すことは難しい。でも、金魚が観賞魚である以上、水槽を見て楽しむには「転覆は金魚の宿命」と思って諦めるわけにもいかない。

仕事から帰ってくると、水槽で金魚が転覆している・・・。なんとも凹む光景だ。

そこで、飼い主はなんとか転覆を治療してやろうともがくわけだが、これがなかなかうまくいかない。餌を減らしてもダメ。加温しても塩を入れてもダメ。水質が悪いのかとリセットしてみれば、これが無駄な徒労に終わる・・・。

いろいろと試してみて、今現在たどり着いた答えが、「餌を草食性の餌にする」ことと、「乳酸菌などの善玉菌を増やす」ということ。

正直、もうこれぐらいしか治療法は残っていない感じ。金魚は元々草食性があるので、餌も草食性の餌に切り替えた。小麦胚芽やアルファルファミールの入っている餌。「ミニペット胚芽」や「シクリッドエクセル」などがそれだ。あと、カボンバやマツモなどを入れて食べさせている。

あと、消化を助け、水質も改善してくれるという善玉菌(乳酸菌や酵母菌など)を入れている。有名なところでは、「えひめAI-1」や「エコ・エクセレント」、「きえーる バイオ」などがそれ。大腸菌など有害菌の増殖を抑える抗菌作用がある優れものだ。

使用はまだ3ヶ月足らず。で、転覆に対する効果のほどはと言うと、これがほとんど変化無し。頭の痛いところだ。とはいえ、善玉菌の投入に関しては、水換え期間を多少延ばせるので、忙しいアクアリストにとっては朗報かもしれない。

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えひめAI-1・えひめAI-2 【愛媛県 鬼北町HP】
エコ・エクセレントシリーズ 【環境興研】
きえ~るバイオ消臭液 【環境ダイゼン】

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金魚の水換え頻度を減らす方法2 酵素の力!

桜錦

前回の水槽の水換え頻度を減らす方法1(嫌気性バクテリアによる脱窒)に続き、今回は「水槽の水換え頻度を減らす方法2」として、金魚で有名な「きんぎょ本舗」推奨のエコ・エクセレントを試してみる。

エコ・エクセレントは、京都大学と信州大学バイオ研究グループとの連携で生まれた水質調整剤で、酵素の力が水槽の汚れや匂いを分解・除去してくれるのだとか。

エコ・エクセレントは500mlで1,500円とちょい高め。でも、60センチ水槽で1回の規定量が10mlなので、実質50回分。月に1回入れるとしても、水槽1個だけでは使用期限1年では使いきれない計算だ。

エコ・エクセレントを購入すると、使用方法の冊子に1回に入れる規定量が書かれている。けれども、使用頻度がどのくらいかは書かれていない。この辺りが曖昧で、メーカーである環境興研に問い合わせをしたところ、このような回答が帰ってきた。

使用頻度は水質に合わせて適宜」。また、「過剰投入は注意が必要」で、「水換えの際には必ず入れてください」。

水槽の環境や水質はそれぞれ違うので、頻度は一概に統一した答えはできないのかもしれないが、使用頻度ぐらいはメーカーとして決めてもらいたい感じだ。

きんぎょ本舗のエクセルを使用した実験では、小さめの水槽に桜錦2匹で、エコ・エクセレントを投入後1ヶ月は水換え不要だった模様。

となると、うちの水槽でもエコ・エクセレントの使用頻度は月1回で、水換えも1ヶ月不要なようにも思える。でも、自分としてはそこまでの勇気はないので、とりあえず、週1回の水換えを10日に1回に延ばしてみた。

で、結果は10日に1回の水換えでも特に問題はなし。

ちなみに、水槽は60センチレギュラー水槽で、生体は12センチ前後の桜錦、江戸錦、らんちゅうの3匹。餌は1日1回で1匹あたり咲ひかり(鯉用S)を5粒程度だ。水槽の過密具合ではきんぎょ本舗の実験と同じような環境だとは思う(うちの水槽はろ材がエクセルではなく、砂利もあるけれど)。

自分としては、しばらくは10日に1回の頻度で水換えをして様子を見ようと思っている。ちなみに、環境興研によれば、「エコ・エクセレントは水換えの際には必ず入れてください」ということだったので、水換えの際(1/3量)には規定量の半分を入れることにした。

とはいえ、規定量は水量に対するものであり、砂利がある場合は汚れも多いので多少多めに入れても問題は無いのかもしれない。

水槽管理において、水換えが不要だったり頻度を減らすことは今までは不可能であり、夢だったけれど、バイオ研究が進めば、そういった不可能論は、もはや古い先入観になるのかもしれない。

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初心者向けで簡単! 水換え不要の水槽セットで熱帯魚や金魚を飼おう! 【関連記事】

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らんちゅう、江戸錦の転覆治療はビオフェルミン(乳酸菌)?!

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うちにいる金魚。なかでも、江戸錦とらんちゅうの転覆病がなかなか治らない。水温を上げてもダメ、絶食してもダメ、塩浴してもダメ・・・。

で、もはや最終手段。「ビオフェルミン(乳酸菌)」を試してみる。

人間と猫では実証済み。金魚にだって効かないわけはないだろ・・・って話。うちの江戸錦とらんちゅうが「消化不良」で転覆しているのなら、乳酸菌の力で治るはずだ。

ビオフェルミンを細かく砕いて餌としてそのまま食べさせ、さらに水換え用の貯め水にビオフェルミンを溶かし、その上澄み水だけを水換えの際に入れてみる。

で、効果なんだけも・・・。

効果は・・・よく分からない( ̄へ ̄|||)

フンは転がっているので乳酸菌の効果はそれなりにありそう。でも、フンならこれまでも普通にぶっといのが出てた。

ある意味、変化無し・・・。

転覆病の症状もこれまでと同じで、食後に浮き、翌朝には元に戻る感じ。

乳酸菌治療はまだ始めて1週間ぐらい。水が汚れそうなので餌としてビオフェルミンを与えるのは1日おき、しかも少しだけなんだけども、ビオフェルミンの効果は正直あまり無かったみたいだ。

養魚場の人には「頭が大きくなってバランスが崩れただけ」とも言われた。

もしそうだとすると、うちの江戸錦もらんちゅうも転覆病では無いわけで、こちらとしては万々歳でひと安心となる。でも、「成長による転覆症状」なら、、翌朝に元に戻ることの説明ができない気もする。

金魚はやっかい。

特にらんちゅうや江戸錦、桜錦などの樽型の金魚。あと丸っこい琉金も。大きくしようと思えば餌を多く与える必要があるけど、餌を多くやると今度は転覆病になりやすくなる。熱帯魚は水換えだけしとけば放置で大丈夫だけど、金魚の場合はとにかく世話がやける。

もっとも、その辺の試行錯誤が飽きない理由なのかもしれんけど。

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金魚水槽にも水草? 水質安定で病気予防も!

江戸錦と桜錦

金魚水槽に水草?と思うかもしれないけれど、実は金魚水槽でも水草や砂利を入れると水質が安定しやすい。このことを経験則で知っている人は、金魚水槽といえども水草を入れることが多い。

水質の安定や浄化という点では、本来は青水が一番良いのだとは思う。しかし、水槽で青水を作るのは難しく、また鑑賞の邪魔になる。そこで水草の登場となるわけだけれども、これが意外にも青水のように水質の浄化や安定に貢献してくれる。

病気が絶えない水槽なら、水草を入れてみるのも1つの手だと思う。

写真ではモス付きの流木が写っているが、実は水面にはマツモやナナ(ゴールデン)がもっさりと浮いている。アヌビアス・ナナといえば砂利に植えたり流木に活着させたりするのが一般的だけども、実は浮き草のように浮くのだ。

マツモやモスはたまに金魚も食べているようでエサにもなっている。ナナはさすがに食べられないようで、白い根がだらしなく伸びている。しかし、この白い根やマツモの成長の早さが、水質の安定や病気の予防に一役買っていることは間違いないと思う。

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水槽で楽しめる金魚 【金魚特集】

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金魚・熱帯魚の病気予防はヨウ素! エロモナスも殺菌!?

金魚・熱帯魚の病気予防は水替えをまめにしたり、水槽やフィルターを掃除して綺麗にしておくことが一番だと思う。でも、中にはこんな病気予防方法もあるらしい。

エロモナス菌などの病原菌を
ヨウ素」で殺菌。

ヨウ素の殺菌力はヨードチンキなどの消毒剤や、イソジンなどのうがい薬として有名なので説明は要らないと思う(参照)。また、ヨウ素の殺菌力で水を綺麗にする方法は海水魚の飼育などでよく聞く。でも、この病気予防の方法は、なにも海水だけの方法というわけではなく、金魚や熱帯魚などの淡水魚でも有効な病気予防法らしい。

「ヨウ素で殺菌」なんてフレーズを聞くと、フィルターのろ材の中にいるバクテリアまで殺菌してしまいそうに聞こえる。しかし、このヨウ素殺菌ろ材は、レジオネラ菌やエロモナス菌などの病原菌が「ヨウ素の周辺0.6mm以内を通過する時のみ殺菌」するのだとか。つまり、フィルター内でろ材と分けて使えば、ろ材のバクテリアまで殺菌してしまうことは無いというわけ。

もっとも、逆に言えば、ろ材や砂利の中にいる病原菌は殺菌できないし、水中にいる病原菌もヨウ素材に触れなければ殺菌できないということになる。使用方法も水流のあるところに設置するように書かれている。

しかし、金魚や熱帯魚などで白点病や松かさ病など様々な病気で悩まされている人にとっては、かなりの朗報に聞こえるはず。また、最近ニュースで話題となっている「人食いバクテリア」ことエロモナス・ハイドロフィラの繁殖も防げる可能性があるので、自分にとってはかなりの朗報。とても魅力的にうつる。

アクア工房によれば、殺菌の適応は「白点菌、リムフォシスティス菌、ビブリオ菌、トリコディナ菌、尾グサレ菌、グッピーハリ病菌、松カサ菌、ワタカブリ菌、エラ病菌、マウスファンガス菌」となっている。はっきりとエロモナス菌やカラムナリス菌とは書かれていないけれども、適応菌を見れば白点病や尾ぐされ病、松かさ病、水カビ病に効くことは明確だし、エロモナス菌やカラムナリス菌、あるいは24時間風呂などで有名なレジオネラ菌でさえも適応菌であることは間違いないところ。

費用対効果で人気が分かれるとは思うけれども、金魚やディスカスなど大型魚の水槽で水質管理が難しい場合、病気予防として導入する価値は十分にあると思う。病気で悩まされている人は一度試してみても損ではないと思う。

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P.S. ちなみに、このヨウ素殺菌ろ材、浮きます。フィルター内に入れるのが嫌な人は水面に浮かばせておくこともできるので結構便利です。また、使用量に決まりは無く、多く入れればそれだけ接触面が増え、少なく入れればヨウ素に接触する機会が下がるだけなので、病気が発生しやすい水槽には多く、平和な水槽には少なめでも良いみたい。

また、放射性ヨウ素との類似で心配する人もいるとは思うけど、経口毒性試験や皮膚刺激性試験でも安全が確認されている模様です。

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アクア工房株式会社 殺菌四太郎シリーズ

人食いバクテリア「エロモナス・ハイドロフィラ」は水槽でも人に感染する?

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金魚にはカキ殻!? 水槽の除菌と水質浄化、PH安定効果も!!

ペットショップなどで金魚用ろ材として普通に売られている「カキ殻」。あまりにも普通すぎて今までは素通りだったけど、このカキ殻、実は凄いパワーを持っているらしい。

カキ殻で水質改善 【NHKニュース動画 おはよう日本】

水質浄化と脱臭と殺菌。

金魚用ろ材として売られている水作などの「カキ殻」は、実は単にカキ殻を砕いただけのものではなく、高温で焼かれた「焼成かき殻(焼成カルシウム)」なんだとか。

カキ殻はもともと多孔質材だけれども、それをさらに焼くことによって表面のエナメル質や有機物を焼失させ、ろ材としての機能をより一層高めているらしい。また、その酸化カルシウムや酸化マグネシウムなどの成分が、大腸菌やレジオネラ菌など様々な細菌を除菌、または抗菌してくれるらしい。

つまり、水槽にカキ殻を入れると、その殺菌作用や吸着作用で水槽にいるバクテリアの数が減り、脱臭や水質浄化につながるというわけだ。

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夏などで臭いが気になる水槽や、水質悪化が甚だしい金魚水槽などでは一度試してみるといいかも。また、話題の人食いバクテリア(エロモナス菌)の数も減ることになるので、金魚や熱帯魚を飼っている人にとっては精神衛生上も良いかもしれない。

アクア用とはいえ、カキ殻は「焼いたカキ殻」と「焼いていないカキ殻」が売られているので注意が必要。焼いてないカキ殻だと、せいぜい「水が汚れにくい」程度にしか効果が得られないらしい。

焼いたカキ殻は高性能な多孔質ろ材としても使えるので、今使っているろ材を出して使うことも可能だと思う。酸化した水を中性へ戻す作用があるので、中性やアルカリの水質を好む金魚やグッピーなどには、本当は一番最適なろ材なのかも。

もっとも、活性炭のように吸着材として使うなら数ヶ月で交換が必要になるとは思うけれど。

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ムラサキイガイ、カキ、アカフジツボ殻を用いた水質浄化(濾材および吸着材としての特徴)
カキ殻を焼成したものを水浄化剤、脱臭剤、殺菌剤、防虫剤として用いる

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