あく抜き

活性炭はアンモニアを吸着出来ないが飽和放出しない! ろ材に使える!?

活性炭はフィルターのろ材として使うには不向き・・・というのが金魚や熱帯魚等、アクア業界で広く知られている常識。また、活性炭は流木などの黄ばみや臭いは吸着するが、アンモニアや亜硝酸、硝酸を吸着することはできない・・・というのもアクアリスト共通の常識だ。

自分もそのくらいのことは知っているし、これが当たり前のだと思ってきた。しかし、科学的な実験結果なのだろうか。観賞魚メーカーのキョーリンが、この活性炭に関する常識を公式HPで覆している。

キョーリン曰く「活性炭は、時間がたつと“一度吸着した汚れを放出する”といわれる事もありますがこれも誤解です。」と。

また、こうも言っている。

キョーリン「活性炭の吸着は、ただ単に穴にゴミがはまっていくわけではありません。 疎水的な(水になじみにくい)有機物が、同じく疎水的な活性炭表面に引き寄せられ、活性炭表面の官能基と発熱しながら化学結合します。」と。

つまり、これはどういうことかと言えば、簡単に言えば「活性炭は一度吸着した物質を二度と水中に放出しない」ということであり、「大小様々な多孔質な穴が詰まるわけではない」ということになる。そして、このことから導き出される結論は、「活性炭はろ材としても使える」ということになる。

活性炭を使い続けるデメリットは、吸着作用が次第に無くなっていくことだけだろう。一度吸着した物質を二度と水中に放出せず、多孔質な穴が詰まることもないのだから、ろ材として長期間使い続けても何の問題もないというわけだ。

表面積や耐久性に関しても、他の有名ろ材に比べ何ら劣る部分は無いだろう。それどころか、アルカリ性の活性炭は水の酸化を抑える働きがあるので、過密な水槽や流木の多い水槽では飼育水を中性に戻してくれる。その点で言えば、劣るどころか、むしろ多機能で高性能なろ材と言えるかもしれない。

もっとも、多くの人が経験則でそのことは理解していただろう。金魚や熱帯魚、どんな水槽であれ、活性炭を入れっぱなしにしていても何の問題も無かったのだから。

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流木のあく抜き剤は重曹で代用できる!? 塩抜きの日数は?

あく抜き流木の水草活着台風一過に流木探し・・・なんて話はよくある話。でも、天然流木の場合は、なるべく重い流木、重厚感のある流木を選んだほうが良いと思う。自分の経験では、軽い流木はあく抜き中でさえボロボロと崩れてくる感じなので。

台風一過は海岸などに行けば良い形の流木が見つかるかも。あとは川や湖、ダムなど。まあ、水辺ならどこでも見つかるけどw 裏技ってわけではないけれど、神奈川県では流木の無料配布もしている。取りに行ける人はそちらに問い合わせしてみるのもアリかも(たぶん巨大な流木だろうけど)。

あと、天然流木にはあく抜きが必須・・・だと思う。たぶん。もちろん、そのままドボンでも本当は問題ないんだろうけどね。でもまあ、平和な水槽にそのままドボンと入れて地獄と化す可能性が無いわけでもないので、自分は一応あく抜きをしています。

で、あく抜きでおすすめなのは、やはりペットショップなどで売っているアクア専用の流木アク抜き剤。これなら、流木のあく抜きだけでなく、除菌も同時にできる。いちいち塩素や煮沸などで流木を除菌する必要がないわけで、かなり便利。まあ、当然だけどね。

■あく抜きの方法 (専用あく抜き剤編)
1、あく抜き材を入れた水かぬるま湯に流木を1~2日間沈める。
2、その後、真水(水道水)に数日間つけ、水槽に入れる。

やはりアクア専用の流木アク抜き剤は最強だよね。この方法はとにかく簡単。あく抜きにかかる日数、期間も最短だと約3日間でOKって感じ。海で拾った流木は塩抜きが必要だけど、塩抜きもこれで一緒に出来るのでまさに一石二鳥って感じ。

■あく抜きの方法 (重曹編)
1、重曹(1Lに5g)を入れた水かぬるま湯に流木を1週間つける。
2、その後、真水(水道水)に数日間つけ、水槽に入れる。

重曹は野菜や山菜のアク抜きに使われているので、流木のアク抜きにも当然使えるはず(たぶん)。アクア用よりは多めに(1Lにつき小さじ1杯ほど)入れ、また、沈めておく時間も多少多め(1週間ほど)にしたほうが良いかも。もちろん、つけ終わったら真水に数日つけます。

ただ、天然の流木はほとんど沈まないです。まあ、沈むような流木は海岸には打ち上げられないんだろうけど。でも、沈まない流木は石や水草用の重りなどで強制的に沈めればいいわけで、何ら問題はないです。

流木のアクやタール、塩分は熱帯魚や水草にそれほど悪影響を及ぼすことはないという向きもあるので、あく抜きもアクを完全に抜こうなどと、あまり神経質になる必要は無いと思う。うちの流木は重曹でのあく抜きでも特に問題は出て無いし。また、金魚などは水質が多少アルカリに傾こうが酸性に傾こうがあまり関係ないし、流木のアクで水が茶っこくなったり濁るのも、活性炭で透明にできるので問題ないです。

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