転覆病

転覆したり尻が浮くのは金魚の宿命!? 体形が原因!?

らんちゅう


金魚の宿命ともいえる転覆病。また転覆までいかずとも、泳ぎを止めた途端、尻が浮き加減になる金魚は割と多い。

最近飼い始めたらんちゅうもそう。うちの水槽に来た当初から尻が浮き加減・・・。当才で元気いっぱいでよく泳ぎ回るのだが、泳ぎを止めた途端、お尻の方が浮いてくる。

これはもう丸手の金魚の宿命なのかもしれないが、見ていてかわいそうというか、お尻のほうに重りでも付けてあげたくなる。らんちゅうも琉金も本来は和金のようにすらっとしていたはずなのに、人間の都合でああいう体形にされてしまったのだから、金魚にしてみれば迷惑もいいところだ。

こういう転覆病にはよく絶食させると良いなどと聞くが、自分の知る限りでは、うちにいた金魚で絶食したからと言って転覆症状がよくなった金魚はいなかった。転覆しやすいと言われている金魚がらんちゅうや琉金など「丸手」に限られていることを考えれば、やはり転覆病は金魚の体形に原因があるのだろう。

らんちゅうだけでなく桜錦や江戸錦などもそう。背びれが無いことに加え、尾の付け根が不自然なぐらいに急に曲げられている。尾の付いている位置が全ての原因なのだろう。琉金やピンポンパールも尾の付く位置が体の中心より高い位置になってしまっている。そのため、どうしても重心が頭のほうに傾いてしまうのだ。

とはいえ、らんちゅうも琉金もピンポンパールも、無理やりとはいえ、そういう体形になったからこそ人間に愛されているとも言える。その意味では、金魚にとっては迷惑な話ながら、実はありがたいことなのかもしれない。

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高橋らんちゅう養殖園

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伊藤養魚場、プロが教える「楽しい金魚の飼い方」

金魚の販売、通販としても有名な「伊藤養魚場」の長尾桂介氏監修による金魚飼育のマニュアル本。

伊藤養魚場は広島にある金魚専門店で、創業60年という老舗の金魚屋さん。4月には火災にも遭われたようだが、HPでは変わらず様々な金魚を販売している。

その老舗の金魚屋さんがプロの視点でアドバイスしてくれるのが、この「楽しい金魚の飼い方」。これから金魚を飼育したいという人には、まさにうってつけの内容。金魚飼育のマニュアル本と言えるだろう。

本の内容は「初心者にわかりやすいよう丁寧に説明されているな」といった印象。上級者にとっては多少基本的なことのように思えるかもしれないが、初心に帰るには良い機会になるだろう。

本では、金魚でも水草の導入を推奨している。これには自分も大いに賛成で、自分も金魚にはマツモアオウキクサなどの水草をどんどん食べさせている。期せずして、プロからのお墨付きをもらった形だ。

室内での水槽飼育など、青水飼育が難しい環境では、雑食性の金魚にとって水草は丁度いい野菜補給になる。琉金やらんちゅうなど転覆しやすい金魚はどうしても餌の量が控え目になるので、水草は格好のおやつになるわけだ。おまけに、草食は金魚の転覆予防にもなる。

また、本には水草を金魚のいる水槽に入れる際には、病原菌を持ち込まないよう、水草を0.5%の食塩水で洗うか、グリーンFなどで殺菌してから入れることを推奨している。このあたりも、プロが教えるコツだろう。

関東に住む自分としては、広島の金魚屋さんまで行くのはなかなか難しい。伊藤養魚場のように、各地のプロが本であれインターネットであれ、様々な情報の発信をしてくれるのは、本当にありがたいことだ。

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伊藤の金魚係日記 公式ブログ

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金魚の沈没病には粘膜保護剤が有効!?

転覆気味だった江戸錦、ついに沈没しおった・・・orz

絶食しても塩浴しても効果がなく、エルバージュで薬浴してみたものの、やはりほとんど改善はしなかった・・・。

もうどうしろと?( ;´Д`)

って感じ。せめてもの救いは元気なことぐらい。餌は普通に食べるので少しだけ与えている。でも、その時に大暴れして餌を探しまくる・・・。で、お腹がスレる・・・。スレるのだよ・・・。

で、導入したのが「粘膜保護剤」。

キョーリンのアピールが凄かったのでダメモトで入れてみたけど、これが結構効果あったみたい。最近はお腹も赤くならなくなった。今までは水槽に入れるものと言えばカルキ抜き程度だったけれど、粘膜保護剤も入れて損は無いのかも。

もっとも、粘膜保護剤の力というよりは、金魚が自分でスレないコツをつかんだだけかもしれんけどw

動画にも映ってるけど、同居人の桜錦も転覆気味。桜錦も沈没するのか?

うちの金魚は琉金は平気なのに、何故からんちゅうや江戸・桜錦などは転覆病になるんだよね。

なんでだろう・・・なんでだろう・・・なぜだなんでだろう・・・。

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金魚が頭を下に縦泳ぎ? 転覆改善に善玉菌の力!!

転覆江戸錦

琉金やピンポンパールなどの丸い金魚や、らんちゅうや桜錦などの樽型金魚は転覆しやすい。金魚が頭を下にして縦に泳ぐようになったり、お腹を上にして完全にひっくり返ってしまったりと・・・。

もっとも、金魚にしてみれば災難な話。人間に散々改良された挙句の姿なのだから。改良されればされるほど本来の姿(フナ)から遠ざかり、体のバランスも崩れ、泳ぎも下手になり、そして、終いには水平にすら泳げなくなり、転覆する。

らんちゅうなどに至っては、頭を大きくされ、背びれを無くされ、尾筒もグニャリと曲げられている。頭が重くなって縦泳ぎをするようになったり、転覆してしまうのも無理もない話だ。

ひとたび転覆するとなかなか治すことは難しい。でも、金魚が観賞魚である以上、水槽を見て楽しむには「転覆は金魚の宿命」と思って諦めるわけにもいかない。

仕事から帰ってくると、水槽で金魚が転覆している・・・。なんとも凹む光景だ。

そこで、飼い主はなんとか転覆を治療してやろうともがくわけだが、これがなかなかうまくいかない。餌を減らしてもダメ。加温しても塩を入れてもダメ。水質が悪いのかとリセットしてみれば、これが無駄な徒労に終わる・・・。

いろいろと試してみて、今現在たどり着いた答えが、「餌を草食性の餌にする」ことと、「乳酸菌などの善玉菌を増やす」ということ。

正直、もうこれぐらいしか治療法は残っていない感じ。金魚は元々草食性があるので、餌も草食性の餌に切り替えた。小麦胚芽やアルファルファミールの入っている餌。「ミニペット胚芽」や「シクリッドエクセル」などがそれだ。あと、カボンバやマツモなどを入れて食べさせている。

あと、消化を助け、水質も改善してくれるという善玉菌(乳酸菌や酵母菌など)を入れている。有名なところでは、「えひめAI-1」や「エコ・エクセレント」、「きえーる バイオ」などがそれ。大腸菌など有害菌の増殖を抑える抗菌作用がある優れものだ。

使用はまだ3ヶ月足らず。で、転覆に対する効果のほどはと言うと、これがほとんど変化無し。頭の痛いところだ。とはいえ、善玉菌の投入に関しては、水換え期間を多少延ばせるので、忙しいアクアリストにとっては朗報かもしれない。

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えひめAI-1・えひめAI-2 【愛媛県 鬼北町HP】
エコ・エクセレントシリーズ 【環境興研】
きえ~るバイオ消臭液 【環境ダイゼン】

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らんちゅう、江戸錦の転覆治療はビオフェルミン(乳酸菌)?!

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うちにいる金魚。なかでも、江戸錦とらんちゅうの転覆病がなかなか治らない。水温を上げてもダメ、絶食してもダメ、塩浴してもダメ・・・。

で、もはや最終手段。「ビオフェルミン(乳酸菌)」を試してみる。

人間と猫では実証済み。金魚にだって効かないわけはないだろ・・・って話。うちの江戸錦とらんちゅうが「消化不良」で転覆しているのなら、乳酸菌の力で治るはずだ。

ビオフェルミンを細かく砕いて餌としてそのまま食べさせ、さらに水換え用の貯め水にビオフェルミンを溶かし、その上澄み水だけを水換えの際に入れてみる。

で、効果なんだけも・・・。

効果は・・・よく分からない( ̄へ ̄|||)

フンは転がっているので乳酸菌の効果はそれなりにありそう。でも、フンならこれまでも普通にぶっといのが出てた。

ある意味、変化無し・・・。

転覆病の症状もこれまでと同じで、食後に浮き、翌朝には元に戻る感じ。

乳酸菌治療はまだ始めて1週間ぐらい。水が汚れそうなので餌としてビオフェルミンを与えるのは1日おき、しかも少しだけなんだけども、ビオフェルミンの効果は正直あまり無かったみたいだ。

養魚場の人には「頭が大きくなってバランスが崩れただけ」とも言われた。

もしそうだとすると、うちの江戸錦もらんちゅうも転覆病では無いわけで、こちらとしては万々歳でひと安心となる。でも、「成長による転覆症状」なら、、翌朝に元に戻ることの説明ができない気もする。

金魚はやっかい。

特にらんちゅうや江戸錦、桜錦などの樽型の金魚。あと丸っこい琉金も。大きくしようと思えば餌を多く与える必要があるけど、餌を多くやると今度は転覆病になりやすくなる。熱帯魚は水換えだけしとけば放置で大丈夫だけど、金魚の場合はとにかく世話がやける。

もっとも、その辺の試行錯誤が飽きない理由なのかもしれんけど。

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金魚の転覆原因は高脂肪の餌と運動不足?!

WORLD WING AIRLINES

金魚の転覆病の原因については諸説いろいろな説が唱えられている。でも、うちの金魚(らんちゅう、江戸錦、桜錦)を見る限り、その原因は「高脂肪の餌」と「運動不足」に原因があるんじゃないかと思う。

金魚の転覆病の原因の1つに、内臓脂肪が浮き袋などを圧迫しているという見方もあるし。

人間も運動もせずに高カロリーで高脂肪な食事を続けると、決まって太るし糖尿病などの生活習慣病にもなる。金魚も人間と同じで、水槽という狭い空間の中だと運動不足になるし、高カロリー高脂肪の餌を食べ続けると当然ながら太る。

人間で言うところの糖尿病や高脂血症、内臓疾患。つまりはこういう金魚特有の生活習慣病が「転覆病」なんじゃないだろうか。

うちの樽型金魚(らんちゅう、江戸錦、桜錦)には、これまで一般的な金魚用の餌だけでなく、「おとひめ」や「マリンソフトスピルリナ」などの高蛋白、高脂肪の餌も頻繁に与えてきた。らんちゅう、江戸錦、桜錦などの金魚には、肉瘤発達のためにも高蛋白、高脂肪の餌は当たり前と思ってきたけど、最近、考えを改めるようになった。

高蛋白、高脂肪の餌、結局は肉瘤発達にあまり効果が無いんだよね。

最近はもっぱら低蛋白、低脂肪の餌(咲ひかり(鯉用)など)のみを与えるようにしている。餌の量も1日1回で少なめに。昔は食後水面に浮き加減で背干しもしていた江戸錦やらんちゅうも、最近はそういうそぶりも見せなくなってきた。

金魚も人間と同じで、やはり生活習慣にあったカロリーコントロールが必要なようだ。ちなみに、咲ひかりは金魚用よりも鯉用のほうが低蛋白。粒も大きめで数粒単位で与えるにはとても便利。おすすめです。

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おとひめとあゆソフト、金魚や熱帯魚の餌を小分け販売!

金魚や熱帯魚の餌として隠れた人気となっている「おとひめ」や「あゆソフト」。

「おとひめ」や「あゆソフト」は、もともとは業務用の餌なので小分け販売もなく入手がかなり難しかった餌だけど、金魚販売の有名店「きんぎょ本舗」では、この「おとひめ・あゆソフト」を100g~200g単位の小分けパックで入手することができます。

販売されているおとひめはEP2のサイズで、あゆソフトはEN4のサイズ。各100~200グラムずつのセット販売で、送料も無料。実に便利でおすすめす。

おとひめ(EP2)はタブレット型の餌で1.9~2.3ミリのサイズ。沈下性の餌で、大きさ的にはキョーリンのミニキャットと同サイズ。硬さはミニキャットほど柔らかくはなく、少し硬めの餌です。

一方、あゆソフト(EN4号)はクランブル顆粒の餌で1.6ミリ前後のサイズ。同じく沈下性の餌で、大きさ的には咲ひかり金魚(紫 色揚)をクラッシュ加工した感じ。硬さは咲ひかりよりも柔らかく、あゆソフトと言うネーミングのように、水に入れると直ぐに柔らかくなる餌です。

おとひめは高タンパク高脂肪の餌で、らんちゅうやオランダなど肉瘤のある金魚との相性が良いらしく、らんちゅう飼育のプロなども愛用しているのだとか。巷ではコリドラス用の餌としても人気なようだけど、コリタブと同様、少し硬めなのでうちではグロウDやミニキャットのほうが基本餌になっています(時々使いますが)。

あゆソフトは金魚や熱帯魚などに広く使える万能餌。小さな金魚から大型金魚まで食べられるサイズの餌で、高タンパク低脂肪。もともとは鮎用なので草食性のある魚とも相性はよく、金魚はまさにうってつけな感じ。

また、あゆソフトは熱帯魚でもシクリッドなどの草食性のある熱帯魚におすすめな餌。餌付けばオトシンやプレコなども食べてくれるだろうし、低脂肪なので転覆が心配な琉金の消化不良対策にも。冬場の水温の低い時期などは、金魚の冬の基本餌としても使うことができ、とにかく便利な餌です。

うちでは金魚や熱帯魚の基本餌としてグロウDやミニキャットを使っていたけど(ミニキャットもある意味万能餌)、おとひめとあゆソフトが手に入るようになってからは、金魚では琉金や東海錦、江戸錦の餌におとひめとあゆソフトを、熱帯魚ではコリドラスやベタ、グラミー、ラミレジィの餌にあゆソフトも使うようになりました。

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金魚の餌は硬くて小さいので鯉の咲ひかりにしてみた
金魚の餌「ミシロ彩金魚」はらんちゅうブリーダーにも人気!?

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金魚が餌を食べると水面に浮き上がる… 原因は小麦粉の消化不良?

金魚が餌を食べた後、食後だけ水面に浮き上がるのは、小麦粉の消化不良が原因なんだろうと思う。

金魚は雑食だから小麦粉を消化できる腸内酵素を持っている・・・とは言われているけど、飼料メーカーの都合上そういう話になっているような気がして、なんだか信用できない感じ。

人間でも炭水化物を上手く消化できない人がいるけど、そういう人は食後にお腹が張ったりガスが溜まったりして苦しそうにしている。それなら、金魚や熱帯魚など、もともと小麦粉など無い世界で生きている魚であれば、なおさら小麦粉を消化できない固体が多くいたって全然不思議ではない。

炭水化物を上手く消化できないがために、未消化の糖類が腸で腐敗してガスが発生してしまうんだと思う。人間の場合でも食後すぐガスが溜まるわけだから、金魚も餌を食べると直ぐお腹が張ったりガスが溜まったりしちゃうんだろうね。水面にプカプカ浮く金魚が多いのも頷ける感じ。

もちろん、小麦粉が原因でない可能性もある。常時水面に浮いてる金魚などは、消化不良と言うよりは、一般によく言われている転覆病なのかもしれないし。でも、金魚が餌を食べた後だけ水面に浮き上がり、翌日は元に戻っているのなら、一度、小麦粉の入っていない餌を試してみてるのもアリだと思う。

数ある金魚や熱帯魚の餌の中でも、個人的におすすめな餌が、どじょう養殖研究所の餌や、オメガワンの餌。何れも小麦粉の代わりに海草で餌を固めているちょっと変わった餌です。

どじょう養殖研究所であれば、和金や琉金などなら低タンパクの「土佐姫」。らんちゅうなら高タンパクの「らんちう貴族」がおすすめ。オメガワンであれば、「ゴールドフィッシュ・ペレット」や「スーパーベジペレット」あたり。

うちの更紗琉金と東海錦の2匹は、一般の餌だと数粒与えただけで水面に浮き上がる有様だったけど、これらの餌に変えて、その症状は出にくくなりました。もっとも、2匹とも餌が少ないためか水面をよくパクパクして空気を食べちゃってるので、時々浮き気味になってることもあるんだけど。

でも、オメガワンの「スーパーベジペレット」などは、浮上性の餌ながら2匹とも浮くこともなく大丈夫でした。「浮上性の餌=転覆」とは一概に言えないのかも・・・って感じです。

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