自分は金魚の餌に沈下性の餌を与えている。理由は「浮上性の餌は転覆病になりやすい」という都市伝説があることと、コリドラスという低層の熱帯魚を別に飼育している手前、金魚も熱帯魚も同じ餌で統一したいためだ。
また、うちの金魚はどれも15センチ程度の大きい金魚であるため、小さい餌よりは大きめの餌のほうが与えやすい。コリドラスの餌としても、小さい餌よりは大きい餌のほうが砂利の隙間に入りづらく扱いやすい。
そして、どういうわけか、うちの一部の金魚(らんちゅう)は、硬い餌を好まない。硬い餌だと吐き出してしまう。柔らかくなれば食べるのだろうが、柔らかくなる前に他の金魚に食べられてしまう。コリドラスにしても、硬い餌はやはり食べにくそうにしている。
以上の理由から、自分は「沈下性の餌で、粒の大きさが3ミリ程度で、柔らかい餌」を探しているのだが、何故か金魚の餌でそういう条件の餌が無い。
唯一、その条件に近いのがキョーリンの咲ひかり。少し硬めながら、大きさも砂利の隙間にかろうじて入らずに済み、らんちゅうもこれなら落ちた直後から食べている。コリドラスももちろん食べていて、今のところこの餌がうちのメインとなっている。
自分としては、もう1種類か2種類、別な餌も用意したいのだが、これがなかなか難しい。有名なニチドウの「メディゴールド」シリーズはどれも小さい粒ばかりだし、玄人受けしているミシロの「彩金魚」は岩石か?と思うぐらいに硬い。どじょう養殖研究所の「グロウ」や「土佐姫」などは多少粒がちいさいものの柔らかいので良かったのだが、HPも無く素性の分からなさで却下となった。
また、らんちゅうブリーダーに人気の「おとひめ」も、とても柔らかく、粒もEP3だと丁度いいサイズで与えやすかったのだが、この餌は業務用のためか小売りをしていない。個人が未開封のものを手に入れるのは難しく、手に入れるには金魚店などで開封されたものを買うしか方法が無かった。この餌も、賞味期限や信用がネックとなり却下となる。
次いで見つけた餌が、キョーリンの「メガバイト」という海水魚用の餌。この餌のLサイズはとても柔らかく、粒も3ミリ程度で、とても使いやすい。嗜好性も抜群で、餌としての条件は完璧だったのだが、いかんせん、価格が高い。1袋2,700円はさすがにアホらしくなり次第に買わなくなった。
いろいろ探した挙句、金魚の餌ではないのだが、キョーリンの「ミニキャット」という餌を現在使っている。この餌はとても柔らかく、大きい金魚には粒の大きさが丁度いい。ナマズ用なのでコリドラスにもピッタリだ。多少高たんぱくで金魚向きではないかもしれないが、成分的にはおとひめと同程度。未開封のおとひめを手に入れていると思えば、精神衛生上は使いやすい。
そんなわけで、現在、うちが金魚の餌として使っているものは、咲ひかり金魚とミニキャット。どちらもキョーリン。個人的には別々のメーカーで2種類にしたかったのだが、他のメーカーにそういう餌が無いのだがらしょうがない。ニチドウやミシロ、コメットなど、他の餌メーカーにもぜひ「柔らかく、大きめの沈下性の餌」を作ってほしい。
それこそ、おとひめに似た餌をどこかのメーカーが小売りしてくれれば、金魚ユーザーはもちろんのこと、多くの熱帯魚ファン、アクアリストから人気と支持を得られると思う。